えほんえほんだーいすき

暮らしの中でなかなか語れない大好きな絵本の共有スペース⸝⸝꙳

7.たんぽぽ

本日はこちら

「たんぽぽ」福音館書店

たんぽぽ

初版は1972年に作られた、

かがくのとも傑作集という38冊まである

シリーズものの絵本の14番目がこの

「たんぽぽ」という絵本です。

少し昔の絵本ですね。

 

こちらは私が独身時代の仕事帰りに

ふらり立ち寄った京都の古本屋さんで見つけて

購入したもの。パラリとめくってみて

内容が面白いなと感じ衝動買いをしました。

 

そのためずっと家にある本なので

息子は0歳の頃からこの本を読んでいて、

しかもなぜかお気に入りで

毎日毎日読んでいたこともあり

1歳を迎えた春頃には

街の中で本物のたんぽぽを見つけて

喜んでいました。

 

あの時なんとなく買った本を

将来自分の息子に読むことになるなんて

と、人生分からないものだなと

しみじみします。

 

でもきっと、多くの他のこともそんな風に

予想外の未来に繋がっているのでしょうね。

 

さて、この本のすばらしさは

なにかと言いますと、

“かがくのとも傑作集”

の1つというだけあって、

「たんぽぽ」を科学の側面から

教えてくれているのです。

 

作者が二人いらっしゃり、

 

絵と文を担当している東京芸術大学出身の

平山和子さんと

 

もう一人は監修をされた北村四郎さん。

この方は京都大学理学部の教授をされて

いたようです。

 

北村さんのたんぽぽの解説の元、

平山さんが絵と文に起こして

作っていった。

という感じでしょうか。

 

謂わば、たんぽぽの“プロ”と

絵の“プロ”

この二人のプロで作っていらっしゃるので

 

町中で目にするたんぽぽは

 

どうやっておおきくなるのか

土の中はどんな風になっているのか

お花はどんな構造になっているのか

 

などをとても専門的に

それでいて難しすぎず

分かり易く解説してくれています。

 

あぁなんて素晴らしい絵本なのでしょう。

ブログを書いていて改めて良い本だなと

感じ入ります。

 

そして私がこの本を読んで

驚きの発見がありました!

 

たんぽぽは、花が開いた時の様子で

1日目と、2日目に違いがある。

ということです。

 

みなさんご存知でしたか!!!?

 

左)1日目 右)2日目

一番真ん中が少し集まっているのが1日目

全て開いているのが2日目。

親しみ深いたんぽぽの花に

そんな違いがあったとは驚きでした。

良く目にしていたのに気付かないものですね。

 

小さな子供たちと接していると

大人の自分よりその子どもたちの方が

物事をよく知っていて

こんなに小さいのにまぁ

と、驚かされることがあるのですが

こういった絵本がこっそりと

子供たちにいろんなことを

教えてくれていることも、あるんですね。

6.くだものさん

はじめから読んでくださっている方には

この展開を読まれてしまっていそうですが、

そうです。今回はこちら

「くだものさん」 tupera tuperaさく

くだものさん

またまたツペラさん。

「やさいさん」ときたらそりゃもう次は

「くだものさん」でしょう!

 

「やさいさん」を息子が気に入ったので

それならばと

「くだものさん」も買いました。

ま、私が欲しかったというのが

大きいんですけどね・・

 

 

やさいさんは毎回でてくる

「すっぽーん」

という音が気持ちよく、

最後はだいこんさんの

「ずっぼーーーん!」

というオチで締めくくっていて

とても力強く軽快なリズムがあるのですが

 

それに比べると

「くだものさん」の毎回出てくる音は

ぽろりん」

最後はさくらんぼさんの

「ぽろぽろぽろりん」

という音なので

多少「音感」が弱い感じがあるのですが

 

相変わらず

それぞれのくだものの葉っぱの特徴を

綺麗な色で見事に描き分けてあり

とってもカワイイのです。

 

息子はこの中に出てくる「ももさん」

が大好きで、「ももさん」のページになると

毎回決まって「ももさん」にチューをしたり

遂にはビリビリに破ってしまっていました。

 

他の絵本にも共通しているのですが、

息子は大好きすぎる物が出てくるページは

ビリビリと

破いてしまうところがあります。

 

もちろん私も気に入っている絵本なので

それが破かれてしまい

始めはショックな気持ちもありましたが、

 

息子の本だから

好きなように、自由に

楽しんでくれたらいいかなと思い、

破ることを止めず見守ることにしています。

 

いたずらで破いている様子はなく

好きな物への気持ちの表れのような

感じがあったというのも

破くのを止めなかった理由の1つです。

 

もう一つは

絵本ではないのですが旦那さんが、

 

本は必要があればドックイヤーを付けたり

線を引っ張ったりをどんどんして

自分のものにしていってなんぼじゃない?

自分の本は

折ったり書いたりしたら良いと思うよ。

 

と話していたことがあり

 

確かになと思い

その本の使い方の自由さを

絵本にもと思ったのでした。

 

そこまでたくさん読んで使ってあげたら

その絵本も本望かなとも思ったのです。

 

なので0~1歳の頃は

愛が深まって大好きなページを

破る→悲しい→直す

をいくつかの本で繰り返しましたが

最近では少しお兄さんになり

本を破ることはなくなりました。

 

「本は大事に扱わなければならない」

それはもちろんなのですが

自分の絵本であれば

本を大切にする気持ちを持ちながら

こんなふうに自由な形で使っていくのも

いいのではないでしょうか。

 

みなさんも自分ならではの

絵本の読み方、使い方、

向き合い方がありますか?

ぜひ教えてください⸝⸝꙳

5.やさいさん

お次はこちら

「やさいさん」 tupera tuperaさく 

 

やさいさん

この本、実はまだ結婚も子供も生まれる前から

ずっと狙っていた1冊。

本屋さんで見かける度に、

か・か・かわいい!欲しいなぁ。

と思いながらなんとなく

購入できていなかった1冊でした。

みなさんもそういう物ってありませんか・・?

 

それを、出産祝いの1つとして

友達がプレゼントしてくれました。

 

作者はみんな大好き!

私も大好き!

tupera tuperaさん!

 

少し仕掛け絵本になっていて、

縦にめくると土の中から野菜が

ポーン

と飛び出る仕様になっています。

 

1つ1つの野菜の葉っぱは、

きちんとそれぞれの特徴を掴んで

描かれていて、

0歳から気に入って何度も読んでいるので

今2歳の息子はどの葉っぱで

どの野菜さんが出てくるか

分かるようになりました。

 

絵は、ペンや絵の具で描かれたものではなく、

切り絵のように、紙をちぎったり、

絵の具を重ねて独自に色を着けた紙を

切ったり

貼ったり

重ねたりして

作られているように見えます。

(絵本を見ての感想なので

間違っているかもしれませんが。)

 

その筆で描いたに留まらない

絵の作り方の面白さが、

アートディレクションなどをされている

Eテレの番組

「ノージーのひらめき工房」が思い出されます。

 

f:id:ehonehondaisuki:20220430083321j:image

 

*tupera tupera HP↓

www.tupera-tupera.com

 

 

EテレHP↓

www.nhk.jp

 

 

この番組、tuperaさんが担当されているということだけあって、

衣装やセットもとてもカワイイ。

私は普段あまりテレビを見ないため

数少ないお勧めのテレビ番組の1つです・。

 

♩次は きみの番 だ~ よ~ ♩

♩キラキラ きらめき 工~房~♩

 

 

実はこれをくれた友人は、

tuperaさんを知っていたわけではなく、

単にこのにんじんの顔のシュールさに惹かれて

なんとなく買ってみたとのことでした。

 

私が大喜びしていると

あ、そーなの?よかったわ笑

というテンション。

 

内容を知らず表紙の絵に惹かれて手に取るというのも

正に絵本の醍醐味の1つですよね。

 

因みにtuperaさんの絵本で一番有名なのは

「パンダ銭湯」でしょうか。

パンダ銭湯

数年前、子供たちの間で絶大な人気を誇っていましたね。

 

パンダ銭湯、うちはまだデビューしていないのですが

近いうちに読んでみようと思っています。

 

4.りんご りんご りんご りんご りんご りんご

お次もまたまた安西水丸さんの1冊。

「りんご りんご りんご りんご りんご りんご」

 

りんご りんご りんご りんご りんご りんご

この本、図書館で見つけて借りてきて、

今2歳の息子が大好きで

一度返したのにまた借りてきてを

繰り返している1冊です。

 

書いてて気づきましたが、それならもう

買ったらいいのかもしれませんね。

 

 

 

タイトルどおりの「りんごりんご・・」

という言葉が、セリフというより

効果音として全てのページに登場してきて

   その

  ♩ 音 ♩

    が

とてもいい!

 

読むごとに絵本に音が流れる

その響きがとてもコミカルで

しかもその言葉は何度も何度も登場するので

途中から笑いをそそります。

 

そしてゆるくころころ転がって

マイペースに進んでいく主人公のりんご

 

こんなに、自分のペースで、ゆるく、

自由でいいんだ!

 

そんなこともこの絵本を読んでいると

気づかされます。

 

それはこの絵本のみならず、

安西水丸さんの絵本全てに共通している

ことかもしれませんね。

 

3.がたん ごとん がたん ごとん ざぶん ざぶん

3冊目はこちら!

安西水丸大・大・大先生の名作

「がたん ごとん がたん ごとん ざぶん ざぶん」


がたん ごとん がたん ごとん ざぶん ざぶん

 

これは子供が0歳の頃に

何冊か絵本を買おうよとなり、

私が安西水丸さんの本は1冊欲しい!と思って

購入した1冊です。

 

そう、みんなご存知、みんな大好き安西水丸

 

ヘタウマという言葉がぴったりな

作家さんとでも申しましょうか。

いや、ヘタなんて言葉を使うのは恐れ多い

色使いが抜群に綺麗で、ざっくりとした

イラストのユルさがとても絶妙で可愛く

心をつかまれるのです。

 

安西水丸さんの作品はここ近年各地で展覧会が行われており

足を運んだ方や大好きな方も多い作家さんなのではないでしょうか。

 

私も数年前京都駅にある美術館「えき」KYOTOさんで展覧会が行われていた際、

これは行きたい!と思っていたのですが

残念ながら期間中予定が合わず

行けませんでした。

 

 

お話しは、「のせてくださーい」と、

いろんな仲間が表紙の汽車に

乗っていくのですが

あれ、これ以上もう乗らないよ。

どうなるんだろう・・

となったその先が、ぷぷぷっ!

と笑ってしまうようなユーモア溢れる

展開だったり、ゆったりとした絵とともに

終始ほのぼのとした時間の流れるお話し中に、

クスクスと笑ってしまう

エッセンスが含まれていて

そのバランスが子供に読み聞かせながら

こちらも癒されてしまう素敵な1冊です。

 

 

ちなみにこちら

「がたん ごとん がたん ごとん」

というバージョンもあるんです。

がたん ごとん がたん ごとん

友達に贈りたくてネットで同じ本を

探していた際、

あれ?そっくりなのがあるどっちだっけ・・

となったのですが、

どうやらこの2冊、

それぞれ行先が違うみたいですね。

そのセンスがまた、かわいい・・!

2.ふねなのね

次の1冊、表紙で一目惚れして

手に取ったこちら。

 

「ふねなのね」100%ORANGE え

中川ひろたか ぶん ブロンズ新社

 

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ふねなのね

 

またまた100%ORANGEさん。

単に100%ORANGEさんが大好き

なのかよ。って声も聞こえてきそうですが、

否定はしません。

 

そんなことはさておき、

こちらの絵本なにが素敵かと言いますと、

 

とにかく

 

 

色が、線の黒を除くと

基本白・茶・青・緑の5色と、

とても少ない色数で構成されています。

そしてその配色バランスが他の絵本で

私はみたことがなく斬新で

初めて見たときにナニコレおしゃれー!

と、衝撃を受けました。

 

その色の使い方が素敵というだけで

一目惚れし、

購入する予定はなかったのですが

買った1冊です。

 

少しここからネタバレになります。↓

 

内容は、少ない言葉数でテンポよく

進んでいくのですが

 

一番最後の一言「かわなのね」が、

今までのお話しの流れを含んでなんとも

余韻を残す言葉。

 

その言葉の背景には

大海原に小さく描かれた主役の2人。

 

その様子が、まだまだ広がる世界の大きさと

これから続く二人の旅(?)に哀愁をもたせていて

 

これから生きていく子供たちに

世界はいろんなことが起きるけど、

それでもまだまだ広いんだよ。

と伝えているようです。

 

その人生のセツナサを含ませながら

終わる様子がまたこのオシャレな画面の

締めくくりにぴったりで

グッと心奪われました。

 

素敵な1冊です。

1.だっこだっこだーいすき

ぱんぱかぱーん!

 

記念すべき初回ということで、どの絵本にしようか

と想いを巡らせましたが

このブログのタイトルにもオマージュ

させていただいた大好きなこちらの絵本、

福音館書店の「だっこだっこだーいすき」

かみじょうゆみこ ぶん、100%ORANGE え

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だっこだっこだーいすき

 

これね、なにがすてきかって

100%ORANGEさんの“絵”

余白の多い画面の中に背景もなく、

主人公の赤ちゃんおさると、

家族のだれかというシンプルな構成。

その2人のやりとりが次々に展開されていくのですが、

その100%オレンジさんのマジックの線で描かれた

シンプル絵が完璧で、とっても素敵。

一見ラフに、落書きのよう描かれているとも

見えるのですが

まさかまさか、かなり秀逸です。

 

画面の使い方も、それぞれの登場人物の特徴を表現していていい。

 

親子系の絵本にはお母さんしか

出てこないことも多いですが

お父さんも出てくるのも良い。

 

気に入りすぎて、この絵を

ラインのアイコン画像にしようか迷ったほどです。

 

かわいいかわいい